お迎えと、想定外の箱
完全な一目惚れでした。
「ドールは憧れるけど写真集やネットで眺めるだけで充分」という、およそ20年来の考えを一気に覆されました。
お相手は海外メーカーGem of Dollの1/4ドール、 Fragrant Grasse, Violet 。
最近は海外ドールもクオリティが高い…と、どこかで読んで検索してみたら──いや、ほんと、凄いですね…。
その中でも特にVioletは「写真だけじゃ足りない、もっと見てみたい、会ってみたい」という、今まで経験したことのないような感情を抱いてしまいました。
なので、オーナーになるにあたって分からないこと、不安なことも沢山ありつつ、熟考した末にお迎えを決心したのです。
ところが2020年の発売なので、国内の大手サイトでは既にフルセットが完売…。
たまたま個人経営らしきお店に在庫があると気付いて、そちらから購入することにしました。
待つこと3週間。
細長い白い箱が届いたので、中にメーカーの箱が入っているのだろうと思って開封したところ…いきなり薄緑のお包みが見えて、ちょっと血の気が引きました…。
箱が無い、もしやリキャストか何かなのでは?と疑ってしまったのですよね。
恐る恐る内容を検品してみたところ…ドール本体、お洋服とウィッグ、どれも美しく精巧で正規品と考えて良さそうです。
ちなみに購入したお店の梱包も丁寧でした──だからこそ、どうして箱無しなのか未だに分からないのですが…。
そんな想定外の出来事があったので、ここから先は開封後の写真しかありません。(笑)
ウィッグ無し、お洋服なしのドールの写真もありますので、苦手な方はお気を付け下さい。
お包み、緩衝材、フェイスカバーを外して、Violetとご対面。
この時点で既に美しいです。
アイ装着済み、フェイスメイク・ボディメイクあり。
メーカーの写真だとボディメイクが濃く派手に見えて…好みに合うか心配でしたが、私の元に来た子は自然に見える程度でした。
個体差もあるのでしょうか。
パーティングラインなどの粗も無い、滑らかな肌です。
やや高めに思えた価格設定も、これなら納得しました。
いよいよ着替え…となるはずでしたが、この時点でかなりの深夜。
小さなボタンや編み上げリボンを寝呆けながら扱う気にもなれず、しばらくはボディの造形美を眺めることにしました。
流石に裸のままでは忍びなかったので…ウィッグを付け、幅広のレースリボンの端切れをショールの代わりに。
ちょっと機嫌が悪そう…でも私はそういう顔も好き。
白いレースが似合うので、こんな雰囲気のドレスやネグリジェが欲しくなります。
この夜は所謂スーパームーンだったので、窓辺で月明かりの中の彼女と向かい合って名前を考えました。
月にちなんだ名前にしようと思い、色々な候補を挙げた末に…セレネと名付けます。
プラチナブロンドに碧眼ならケルト神話の方がしっくりきそうですが、アリアンロッドでは呼びづらい…。
馴染み深くて呼びやすい、ギリシャ神話の月の女神の名前をお借りしました。
こんな好みの子が手元にいてくれるなんて、顔を合わせる度に心が洗われますね…。
オーナーとしてやりたいこと、勉強しなければいけないことは沢山あるので、楽しみながら一緒に過ごしていきたいと思います。
ちなみに翌朝は機嫌も良さそうでした。(笑)
これから様々な表情を見せてもらえると嬉しいです。